モンステラは、大きな葉っぱに絶妙な間隔で切れ込みが入った魅力的な植物です。
アメリカ大陸の熱帯気候の地域が原産で、生命力に富んだ性質を兼ねそろえています。
そんなモンステラ、実はサトイモの仲間だといいます。
よく見れば、大きな葉っぱにツルのような気根、茎もスラっとしてどことなくサトイモに似ている部分があるように思えてきます。
サトイモやフキやアジサイにもみられる、一見驚きの現象がモンステラにも起こるようです。
ここではモンステラの葉の謎に迫ってみたいと思います。
モンステラの大きな葉っぱから出る液体はなに?
モンステラを栽培していると、葉水をしたわけでもないのにモンステラの大きな葉っぱが濡れていることに気付きます。
中には葉から滴るときもあるようです。
このモンステラの葉からでる液体を初めてみた人は、みな驚いてしまうようです。
これは一体何でしょうか。
実は、モンステラの葉には「水孔」と呼ばれる小さな穴があいています。
サトイモやアジサイの葉にもこういった水孔があり、同じように機能しています。
通常植物は、根っこから水分を吸収します。
その水分は植物の栄養源を植物全体に巡らせたあと、残りを蒸散させます。
モンステラのような水孔をもつ植物は、吸収した水分の過剰分を水孔から排出させることができます。
ということはこの葉から滴る液体は、もともとは根っこが吸収した水ということになります。
水孔のある植物にとっては、自然の現象といえるでしょう。
モンステラは、このように葉からでる液体は問題ないのですが、ひとつ気を付けなければいけないことがあります。
それは、切り戻しで茎を切り落とす際に、切った茎から液体が出てくることがあるといいます。
この場合の液体には、葉から滴る液体とは違い皮膚がかぶれるなどの炎症を引き起こす毒性の要素が含まれています。
切った茎から出る液体は、注意して触らないようにする必要があります。
まとめ
モンステラの大きな葉から液体がでる現象の理由は、サトイモ科ならではの特徴です。
葉の表面に水孔があり、根から吸収した過剰な水分をここから外に出すことができます。
このように葉から液体が滴ることは自然のことのようです。
しかし、同じモンステラから出る液体でも、切り落とした茎から出るものは毒性があるので気を付けましょう。