モンステラはサトイモ科に属し、茎や枝が上に向かって伸びる立性と、他の木などに絡まるつる性の両方の性質を持ちます。
モンステラの名前はラテン語で怪物という意味になるのですが、成長すると切り込みのある大きな葉が広がり、気根という茎に生える根を地面に垂らした姿は、状態によっては文字通り怪物に見えるかもしれません。
そのため、定期的に剪定を行うことが必要になるのですね。
ここでは、モンステラの剪定についてご紹介していきます。
モンステラの剪定は植え替え後に行う?
観葉植物の剪定は、不要な部分を切って整えることで生育を促し、バランス良い姿を持続させるための大切な手入れになります。
また、不要な枝や枯れた葉などを取り除くことで、残された枝葉に必要な栄養分を効率よく吸収できるようになりますし、通気性を良くすることで病害虫を防ぐことにもつながるでしょう。
成長が活発になる春から夏にかけてが適期といわれ、植え替えの作業と合わせて行うと良いともいわれます。
植え替えの際に根を切りそろえて整理するので、枝も同じように剪定すればバランスが保てるということになるのですね。
剪定の方法はシンプルで、古くなったり不要な葉を付け根から切るだけです。
剪定前にまずモンステラの葉の色をチェックし、剪定する葉を選びます。
植物の葉は古くなると黄色く変色していきます。
そのまま放置しておくと栄養分の吸収も無駄になりますし、新しい芽の成長の邪魔になる場合もあるでしょう。
また、茶色い葉は乾燥している状態ですので、その部分だけを切ってしまいます。
さらに明らかに腐ったり枯れかかったりしている状態の葉は、腐れなどを拡大することにもつながりますので、茎元の部分から思い切って剪定することをおすすめします。
鉢とのバランスなども見ながら剪定を楽しむといいでしょう。
ここで知っておきたい注意点があります。
剪定した切り口から出る液にはシュウ酸カルシウムという毒性のある物質が含まれていますので、触れないようにすることが大切です。
皮膚などに付着した場合は速やかに流水で洗い流すことをおすすめします。
小さなお子さんやペットがなめないようにするなどの予防策も必要でしょう。
まとめ
立派に育った葉にハサミを入れるのは勇気がいるかもしれませんね。
しかし、モンステラの栽培をより長く楽しむために欠かせない手入れですので、葉の様子をきちんと観察して、適切な剪定ができるようにしたいものです。