「根立ちモンステラ」とは、「支柱を使わないで自身で立っているモンステラ」の呼び名だそうです。
以前は、商用としてはB級品として扱われ、ほとんど出回ることがなかった様ですが、2005年頃、雑誌に取り上げられたこともあり、現在では、盛んに出回る様になり、栽培者も増えたといわれています。
一般の栽培者の間では、以前から「支柱を使わないで自身で立った姿=根立ちモンステラ」は存在していた様で、「根上がりモンステラ」や「幹立ちモンステラ」と呼ばれていたということです。
これから、根立ちモンステラについて調べます。
モンステラの根立ち 仕立て方
モンステラの根立ちについて
モンステラは、サトイモ科の植物なので、葉の付け根の反対側(すぐ下)から根が伸び、すぐ近くの樹木などを頼って自身を支えて成長するそうです。
気根は、「葉と同じ様に外に出ている(空気中に伸びる)根=気根(キコン)」として、地中の根とは違う役目を持つ様です。
気根は、株全体の内外の湿気の調節と、自身を支える支柱の役目があるといわれ、どこまでも伸びていくといわれています。
必ずしも土に到達するとは限らず、またその必要もなく、カーテンの様になっている気根を見たことがあるという人もいるかも知れませんね。
土に伸びた気根が自身の支えとなり、支柱を使わなくても「自身で立っているモンステラ」を「根立ちモンステラ」と呼ぶそうです。
モンステラを長い年月かけて栽培していると、気根も太く長くなり、株全体が野生的に見えることで「いかにも熱帯植物の様だ」と感じる人が多く、気根が自身を支えている珍しさも手伝って、大変人気があるそうです。
根立ちモンステラに仕立てる方法
「根立ちモンステラに仕立てること」は、それほど難しいことではない様です。
「数枚の葉が付いた茎を気根が支えている状態」であれば、おおむね「根立ちモンステラ」といえるそうです。
(1)葉の付いたモンステラの二~三節目を切り離し、気根で支える形に仕立てる(天挿し)方法
(2)茎を葉と気根が付いたものに一節ずつに分けて、気根で支える形に仕立てる(茎挿し)方法
※挿し木には、「天挿し」と呼ばれるモンステラの先端を使う方法と、「茎挿し」と呼ばれる茎の途中を使う方法の2つがある様です。どちらを行なっても、「根立ちモンステラ」に仕立てることができるといわれています。
(3)植え替えを行なう時に、気根を本来の根と同じぐらいの長さに整え、気根も一緒に鉢に収め、土を乗せていき、気根が定着するまで「仮の支柱」を立てて株を支え、気根が定着したら「仮の支柱」を抜く方法
※そのあと、気根が伸びるたびに鉢の土に挿し続けていれば、気根が支柱の役目を果たすといわれています。
まとめ
モンステラの根立ちは、「ただ、鉢の外に はみ出すと邪魔だという理由で、気根を根気よく土の中に挿し続けていたら、結果的に「根立ちモンステラ」になった」という経験者がいることから、立派に成長したモンステラに、何の手を加えず「根立ちモンステラに仕立てること」は、根気はいるけれど、それほど難しい作業ではないことが分かりました。
モンステラの気根は、株の成長に合わせて、どこまでも伸びていくことが分かりました。
「根立ちモンステラに仕立てること」は、挿し木の方が、むしろ簡単だという栽培者がいることが分かりました。
一方、挿し木から仕立てた「根立ちモンステラ」を、本当(真)に、「根立ちモンステラ」と呼んで良いかどうかは、賛否が分かれることも分かりました。