モンステラを上手に育てるには、観葉植物用の土でも良いといわれていますが、やはりモンステラに合った土で育てたいと思うでしょう。

モンステラには、赤玉土を中心に数種類の土を配合して土作りをするのが良いといわれています。

その中でも、「ピートモス」の名がよく上がるそうです。

モンステラとピートモスについて調べます。

モンステラの土 ピートモス

モンステラ 土 ピートモス

ピートモスとは

主に、水ゴケやシダなど、湿地帯に生育する植物が積もり積もって固くなり、炭素を多く含んだ物になる様です。

それらを加工して作った土を「ピートモス」と呼ぶそうです。

ピートモスは、もともと湿地帯などにあった植物ですから、自身の30倍近くも水分を吸い込むことができ、その量はほかの植物とは比べ物にならないほどの量だといわれています。

この様な性質があるので、園芸では、「ピートモスは、水を長く保つことができる(保湿性がある)資材」として評判が良く、「改良用の土」として利用されている様です。

ピートモスの性質

ピートモスの性質は、「柔らかい土にすることが期待できる」、「水を長く保つことを期待できる」、そして、「土の質を酸性に近付ける可能性がある」などだそうです。

始めの2つは、ピートモスのメリットとして必要とされ、期待されているそうですが、「土の質を酸性に近付ける可能性」では、土に混ぜることによって、土全体が酸性に傾いてしまう恐れがあるので、注意が必要だそうです。

ピートモスを実際に使うことになった時は、「まえもって30~40分、水を吸わせて、十分に馴染ませておくこと」が大切なポイントだということです。

そのまま混ぜてしまうと、十分に柔らかくならない恐れがある様です。

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ピートモスのpH値

ピートモスのpH値は、おおむね4.0程度といわれています。

調整をせずに素のままで使う植物もある様ですが、モンテラスの場合は、pH値を5.5~6.5に調整する必要がある様です。

市販されているピートモスには、pH値が調整されずに酸性のまま(pH4.0前後)の物と、調整された状態(pH6.0前後)の物がある様です。

調整されない素のままのピートモスは「強酸性」といわれるそうです。

モンステラとピートモス

ピートモスには、pH値が素の物と、調整された物があるとのことです。

調整されていないピートモスを使う場合は、アルカリ性に傾ける土を混ぜることで改善が期待できるということですが、産地によって数値が多少違うといわれています。

例えば、日本産のピートモスと海外産では、海外産の方が酸性は強いので、pH値は低いそうですから、一律と考えない方が良さそうです。

モンステラに使うピートモスは、調整された(pH6.0前後)物を使う方が失敗しないだろうと考えられます。

さらに、モンステラの土のpH値を測定する機器「pHメーター」を使って定期的に記録できる様であれば、なお、良さそうです。

どちらにしても、調整されていないピートモスを使う場合は、注意が必要だということです。

ピートモスは、モンステラにとって、pH値の問題を除けば、大変必要な土だといえるでしょう。

それは、ピートモスの性質からも分かる様に、モンステラに適した「柔らかな土作りへの期待」と「水持ちの良い土作りへの期待」の両方が持てると考えられるからです。

まとめ

モンステラにとっての良い土とは、「土質を柔らかくする」と「水を長い時間、鉢の中に溜めておける」などを期待できることでしたが、ピートモスには、それが可能になる期待が持てるということが分かりました。

その反面、素のピートモスは、強酸性の性質を持つので、そのまま混ぜただけでは、モンステラの土全体が、より酸性に傾き、良くない影響を与えてしまうかも知れないことも分かりました。

モンステラにとっておすすめのピートモスは、

①調整された物を選ぶこと

②pHメーターで数値を見ながら、適した土に調節し直すことでメリットが最大限に引き出すことが期待できる

と分かりました。