モンステラは、大変成長の早い植物だといわれています。

「成長が早い」ということは、ほかの植物よりも早く土も疲れる(古くなる)ということを現わしている様です。

土が古くなると、モンステラの成長を抑えることになり、ストレスになるそうです。

そこで、土を替える作業が必要になるという訳です。

「モンステラの古くなった土を交換する」について調べます。

モンステラの土替え

モンステラ 土 替え

用土の期限

元々、どんな鉢植えの植物でも、土はおおよそ1年も経てば、「用土としての仕事もそろそろ終わり」と考えられている様です。

2年も経てば、「用土の限界を超えている」といっても良いという栽培者もいるほどです。

確かに「用土の期限」とは、一般的に「水はけが悪くなった」、「伸び方が鈍ってきた」などの状態が目立ってくる時期だといわれているので、気が付き易いかも知れませんね。

モンステラの土替えの時期と注意点

たいていの植物には、「適した時期」というものがある様です。

例えば、草花一般は「春」、観葉植物は「夏」、一部の草花は「秋」など、冬を避けているのが分かります。

モンステラは、観葉植物ですから、時期は「夏」が向いていることになり、一番元気な頃の7~9月が最も向いているといわれています

この時期を外さない様に、しっかりと観察し、「モンステラからのサイン」を見落とさなければ、土替えは上手くいくといわれています。

もしも、季節を間違えて「冬=休眠期」に行なってしまうと、モンステラは、いわゆる「充電中」に大きなストレス(=大きな傷)を負ってしまうことになるので、枯れてしまう可能性が高くなるとのことです。

モンステラからのサイン

  • 水はけが悪くなった

水はけが悪くなったのは、鉢の中で根がいっぱいになっているサインかも知れません。

  • 鉢の底から根が出ている

鉢の底から根が出ているのを確認したら、それはモンステラの根が行き場を失ったサインであり、鉢の中は、根でいっぱいになっている可能性が高い様です。

  • 鉢が小さくなった

立派に成長したモンステラの様子と鉢の大きさを比べて、何だか鉢が小さくなった様に見える時は、鉢とモンステラのバランスが悪くなったことのサインと理解しましょう。

そのままにして置いておくと、鉢が倒れて、モンステラが傷付いてしまう可能性もあるそうです。

  • 数年が経っている

モンステラを見る限り、「根は、鉢の底の隙間から確認できず、元気もあり、見栄えもそれほど悪くない」など、気が付くことが全くなくても、鉢植えの年数が2年以上経っている様であれば、その鉢では限界にきている頃と考えても良さそうです。

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土替えは、仕立て直し?

「土替え」は文字通り、「新しい土に入れ替える(植え付けた時と同じ様に栄養面でも質の面でも最も良い状態の環境になる)」という意味ですが、土だけを変えても、モンステラは、また元の手狭になった「家」に戻されるだけでしょう。

そこで、同じ鉢に戻すことができる様に仕立て直す必要が出てくる訳です。

(1) 鉢の底から根が出ていないことを確認しましょう。

もしも、出ていたら、その根は鉢から外し易い様に切っておきましょう。

(2) 鉢から根を傷付けない様に、細心の注意を払いながら外しましょう。

すんなりと外せないことがほとんどの様なので、鉢を軽く叩いたり、揺すったり、土をかき出したりしてみましょう。

(3) 鉢から外すことができたら、根に付いた土、3分の1ほどを取り除きましょう。

根が絡んでいる鉢の底敷き網や、底石なども取り除きましょう。

取り難い場合は、止むを得ず、根ごと切ってしまっても良いそうです。

(4) 古くなった根や、傷んだ根を切りましょう。

長く伸び過ぎた気根も根と同じくらいの長さまで切りましょう。

この時に切り揃えた気根は、根に仕立てる部分だそうです。

(5) 元の鉢に、鉢の底敷き網、底石、用土の順で入れましょう。

(6) モンステラを戻しましょう。

この時、根は軽く鉢の底を巻く様に這わせて置きましょう。

気根は根と一緒に鉢の中に、入れましょう。

(7) 用土を足していきましょう。

できるだけ隙間なく、根を痛めない様に、手や棒などを使って詰めていきましょう。

(8) 支柱を立てましょう。

支柱にモンステラを固定しましょう。

気根を挿しているので、根付けばモンステラは自立するので、支柱はいらなくなるといわれています。

(9) 鉢の土が掘れない強さの水をたっぷり与え、鉢の底から、サラサラと水が出てきたら土替えは終了です。

モンステラの葉に、水をスプレーする栽培者もいる様です。

土替えよりも植え替えが良いのか?

モンステラは、大変成長の早い植物だということは知られています。

モンステラの場合は、土替えをしただけでは、すぐにまた仕立て直しをしなければならなくなるでしょう。

また、モンステラのさらなる成長を望むのであれば、鉢を大きくする「植え替え」を行なった方が良いのかも知れません。

実は、モンステラの「土替え」と「植え替え」の時期は、同じ時期に行なうのが良いとされているそうです。

結局のところ、「土替えにするのか、植え替えにするのか、どちらにするのかを決める時期」だといえそうです。

土替え、植え替えのメリット(1例)

  • 根詰まりの解消が期待できる

鉢の中で詰まって行き場のない根の整理(絡まりや詰まりの解消)ができるそうです。

  • 根がさらに伸びる(成長する)ことが期待できる

根を整理してあるので、さらに伸びることができ、ひと回り大きな鉢に引っ越すことになれば、根の生長範囲が広がるそうです。

  • バランスの取れた見栄えになることが期待できる

支柱などを使って仕立て直すことで見栄えがする様になり、鉢が大きくなれば、葉とのバランスが良くなるので、さらに見栄えが良くなるでしょう。

上に挙げた様に、モンステラの環境を一新することは、モンステラにとって良いことの方が多いといわれていますから、ぜひとも、行なうことをおすすめします。

まとめ

モンステラの土替えは、同時に、植え替えの時期でもありました。

モンステラの仕立て直しが迫っているなら、モンステラの一番元気な7~9月頃に行なうことが最も良いことが分かりました。

仕立て直しは、モンステラにとって①根詰まりの解消、②根が伸びやかになる、③見栄えが良くなる、などのメリットがあり、それらが期待できるといわれていました。

「この時期以外の仕立て直しは、モンステラにとって とても大きな負担になること」や、「1度目に土替えを行なって、十分な期間を置かず、また植え替えを行なうなどは、モンステラにとって一生を左右する作業であること」なので、行なうなら「1年に、どちらか1つ、1度だけにとどめる」ことを忘れてはいけないと思いました。